★☆ Power Supply FAN etc ☆★


30Aクラスの安定化電源も色々あります。大別すると「トランス」式と「スイッチング」式ですが、両者とも一長一短はあるますが、個人的にはトランス式の方がノイズ等の心配もなく安心感もあるのでこちらを好みます。昔のトランス式は空冷式なのでFAN自体がなく静かに運用ができますが、いつ頃からか冷却効率を上げるべくFANが付いた製品が目立ってきました。これにも色々とあって、ある一定の温度に達したら回転するサーモスタット型と電源ONとともに常時回転する強制型が存在します。
特に夜間ではFANの音も結構気になり、ラックに収めてると周りに共振してより大きな音になる場合もあります。できることならFANなしがいいけど、放熱面がちょっと心配という結論になります。以下2台の30A電源のFANを工夫しましたので紹介していきます。

   ≪DIAMOND GS-3000M≫

1988年あたりに購入したトランス式の強制冷却FANタイプの製品です。電源ONでけたたましくFANが回りだし、温度検地もなく常にフル回転なのでハッキリ言ってやかましく、特に夜間では使い物になりません。
大きなトランスのすぐ後ろにFANが付いてて後方にもぶ厚い放熱板があるので、放熱面での効率は良さそうです。
また頑丈なつくりなので他の30Aクラスの電源と比べてもかなり重いです。

実際の運用で昼間でもうるさく感じて使いたくないほどだったので、一工夫してみました。

うるさく回転するFANへのDC電圧を測ってみたら約14Vあったので、この電圧を落とせばFANの回転速度も落ちて静かになるだろうという予測の元で「三端子レギュレータ」を製作し9Vの一定電圧になるようにしました。

すると、FANの回転もかなり静かになり実用レベルになりました。
常に30Aの電流を取り出すわけではないので、最初からあそこまで強制冷却しなくてもいいように思います。

   ≪ALINCO EPL-322M≫

1980年代の古いものですが、なんと言っても後方の放熱版がこれでもか!と言うくらいの存在感です。自然空冷式のまったくのFANなしです。
同じALINCOからは同クラスでDM-130MVが一般的ですが、こちらには熱によって回るFANが付いてます。EPL-322Mはワンクラス上に位置し、通常の電圧調整Vol以外にも電圧が一定値で固定されるようPRE SET/Vollまで装備しているのが高級感を感じます。

本体の1/3を占める大きさの円形放熱板です。個人的にはこの無音タイプが一番好きです。
主に移動運用で発々を使った場合のDC電源にしているので、50W送信を行うと熱も出ることから、話は矛盾しますが今度は強制的に放熱するFANを取り付けてみました。
PC向けの製品でもとりわけ静音薄型タイプのFANを上から吊り下げるよううな場所にちょうど収まりました。

ここにも「三端子レギュレータ」を入れて14V⇒9Vの一定電圧になるようにしたことでさらなる低回転、静音化になり、回っていても気にならないレベルになりました。元々存在しない設計のものなので、少しだけでも放熱できればより効率も上がるだろうという思いです。

電源ONで静かに静かにFANが回ります。

 
 

   【その他】
GS-3000Mは失敗作だろうと思うくらいにうるさいので参りましたが、静音化改造により使おうと言うレベルになりました。
GS-3000VはV/A切換え式メーターひとつ対して、EPL-322MはV/A独立のツインメーター式なので把握しやすいです。
今度は二連メーターの裏側に照明でも付けたくなってきました。
PRE SET機能まで備えたEPL-322Mは国内流通量は少なく、主に輸出向け製品と聞いています。