★☆ APA−4 (Mini Multi トラップ型λ/4) ☆★


全体の様子

 

  【Mini Multi APA-4】

7、14、21、28MHz帯対応だがなぜが10MHzでも使えてしまうすばらしいANTです 全長4.1m重さ4.0kg 耐入力400Wの水平偏波専用ANT

トップヘビーになるのでステーは必修です

・雨天時でもSWRが変化(悪化)しない
・バンド内は全てSWR 1,5以内
・絶対的に良好なアース環境が必要

         
【取扱説明書】

さらに角度を変えて

まっすぐに出てるように見えますがステーを取らないとかなり先端が垂れ下がります 結構な力でターンバックルで引き上げてますのでステーアンカー部分は頑丈にしなければなりません ステー線にはデベワイヤーを使用 

内側エレメントの繋ぎ部分には電導グリスを塗布し組み上がってからアンテナコート剤を塗布して耐久性、電導性をアップさせています 作業が楽だからと組み立てる前にアンテナ全体にコート剤を塗布するのはNGです

給電部の様子

 

頑丈なBS用基台に直接APA-4の基台を留めてます 同軸は5D-FBにて給電しMコネ近くにはFeコアを2個挿入し透磁率をアップさせるとともにフェライトコアFT-240-#43材に数回巻きつけることによりフロート(ソーター)バランとして働かせています
不平衡ANTにはこのバラン方式を用います

なんとなくコア部が風雨にさらされることが嫌だったのでタッパーを加工して取り付けてあります

マイチェン後は基台から芯線が出てる位置がスタンドオフ碍子のすぐ下にあるので見分けることができます

ステー取付部

ZOOM IN

 

ステーは取らないといけないけど取説にもそんなことは記載されてない 悩んだ結果重さのバランスを考慮して2番目のコイル近くから取ることにしました

TVマスト用の25φのものを流用し足らない太さ分は薄手のゴムで内径を調整しました 非電導性なのでANTへの影響はありません

取付部の様子

 

ナスカンをこんな感じで取り付けてステーが取れるようにしました 六角ボルトをガチガチに締め上げるのはNGです 理由は後のステー線を張る角度方向によるナスカン自体の融通が利かなくなってしまうこととゴムへの負担が大きくなるからです

エレメント接続部へは電導グリス塗布の後自己融着テープ、ビニールテープで確実な防水処理を行っています

グランドアース処理

 

このANTを使うには良好なアース環境になければなりません アース抵抗値は最低100Ω以内です 私のところは約4.0Ωと大変良好でした!手摺のアースが完璧だったのでBS基台建物取付部分は一応紙やすりで研磨した後に念のため電導グリスを塗り取り付けました
台風のことも考えて基台部分を回転させることで手前に引き寄せれるようにしてあります 常日頃は突き出したままの状態にしてあります

基台取付部の様子

反対側はこんな感じです
アース電流はANT取付基台⇒BS基台⇒手摺り⇒建物全体グランドへと流れています
接地環境に恵まれれば別途アース線を引き回すこともなくポン付けでOKです 

雪にも負けず!

年に1〜2回雪が降ることがあり場合によってはANTの上に5cmほど積もりますがビクともしません
タッパー保護もこういうときに役に立っています

フロートバラン化

フェライトコアに約半周巻きつけCMFとして装着してあり給電部の近くに挿入することによってフロートバランとして動作しRIGとANT間でコモンモードの電位差が発生するのを防ぐ目的があります

FT-240-#43材を使用

なかなか売ってないので入手には苦労します

ステーアンカー

 

 

  【ステーアンカー】

雨どいを留めてるアンカー部を利用しています かなり丈夫な作りなので強度的にも問題なしです 
ターンバックルを入れて張力を調整しています

APA-4以前のANT

  【Radix RDL-4000】 7MHz専用

以前はこのANT使っていましたが現在は移動用のサブANTです さすがに両翼10m以上なのでそれなりには飛びますがAPA-4の方が安定しており多バンドにも出られてFBです (ベース基台はRD-BL/G)

Radix RDL-4000
以前のANT

  【TET ANTENNA】

大変珍しい形状でループ状になってました
たしか7MHz、14MHz、21MHz、28MHz対応だったと記憶しています
TET(タニグチエンジニアリングトレイダース)と言えばスイスクワッドの代名詞的なメーカーでした

 

APA-4 SWR特性グラフ